共通テストとは
2021年度入試から共通テストがスタートしました。実施に向けては英語民間試験の導入見送りや国語と数学の記述式の出題取りやめなど、紆余曲折があり、最終的に出題形式はセンター試験時代と変わらず、オールマークシート式となっています。
しかし、出題内容は、これまでの「知識・技能の確実な習得」に重きを置いた問題だけではなく、「思考力・判断力・表現力」についても出題されます。
また、英語のリーディング(筆記から名称変更)とリスニングの配点比率が、これまでの200点:50点の4:1から100点:100点の1:1となりました。ただし、各技能の点数の入試での比重(重み付け)は各大学が決めるので、注意が必要です。また、リスニングの問題音声読み上げ回数が、これまでの「すべて2回」ではなく、「1回読みと2回読み」とで構成されています。
国語は実用的な文章も出題範囲となり、数学①は試験時間が70分となりました。なお、出題教科・科目も現行課程の2024年度入試までは変更はありません。

画像を押すと拡大します

画像を押すと拡大します
出題教科・受験科目
共通テストの出題教科、科目は前ページの表のとおり6教科・30科目が設定されています(2022年度)。受験生は全ての教科・科目を受験する必要はなく、志望大学・学部の要求する科目だけを受験することになります
国公立の場合、現在ほとんどの大学が5(6)教科7(8)科目を課しています。具体的には、
◆理系… 外国語、国語、数学①、数学②、理科から2(3)科目、地歴公民から1科目
◆文系… 外国語、国語、数学①、数学②、理科から1(2)科目、地歴公民から2科目
が標準的な受験パターンです。公立では難関大学を除き、国立より科目負担の軽い大学が多くみられます。
また、私立大学が共通テスト利用入試を課す場合は3教科が中心となり、共通テストの成績だけで合否を判定する場合がほとんどですが、共通テストと個別試験を併用して判定する大学も増えています。

画像を押すと拡大します
数学・理科のグループ分け
数学と理科が2グループに分類されています。選択方法については、数学は各グループから1科目を選択して解答するというパターンです。理科については、4つの選択方法から1つを選び、出願時に申請した上で解答することになるので、注意が必要です。

画像を押すと拡大します
スケジュール
共通テストは、受験案内の入手から受験までにさまざまな手順を踏む必要があります。以下は2022年度共通テストの例です。重要なポイントをいくつかまとめておきます。
(1)受験案内の配布(9月1日~)
(2)検定料等の払込(9月1日~10月7日)
(成績通知を希望しない場合)検定料は受験する教科数により異なります。
◆2教科以下の場合…1万2000円
◆3教科以上の場合…1万8000円
最初から受験教科を絞り込んでしまうと、受験直前になって志望校を変更することができなくなります。できる限り「3教科以上」受験を前提として共通テストの準備を進めておきましょう。
(3)出願期間(9月27日~10月7日)
高3生は高校で一括出願できますが、既卒生は各自で出願しなければなりません。締切間近になって慌てないよう余裕をもって準備しましょう。
(4)「確認はがき」の送付(10月27日までに到着)
(5)「受験票」等の送付(12月15日までに到着)
「確認はがき」(出願受理通知)では、氏名や登録教科などの内容が正しいかどうかを確認しておきます。また「受験票」には試験会場が記載されていますので、必ず事前に交通手段を確認し、下見をしておきましょう。
(6)本試験・追試験
共通テストの実施期日については、「1月13日以降の最初の土曜日及び翌日の日曜日」とすることが文部科学省から各国公私立大学長に対して通知されており、毎年2日間にわたって実施されます。
体調不良などにより本試験が受けられなかった場合は、翌週(2022年度入試については新型コロナの影響で2週間後)の追試験を受験することができますが、医師の診断書の提出など特別な手続が必要になります。例年、試験会場は東日本と西日本でそれぞれ1会場のみですが、2022年度入試については新型コロナの影響で2021年度入試に続き、特例措置がとられます(下図)。

画像を押すと拡大します

画像を押すと拡大します
万全の共通テスト対策
大学入学共通テストに移行したことで、さまざまな不安を感じている高校生が多いようです。
でも大丈夫!東進なら、共通テストに向けた対策も万全です。
実力講師陣による対策講座、大好評のリスニングトレーニングアプリ。そして十分な演習量を確保できる過去問演習講座など、東進の教務力を結集した「共通テスト対策」をご紹介します。
東進の学習スケジュール例

画像を押すと拡大します
共通テスト対策講座
これまでも東進では、共通テスト試行調査や公表されていたモデル問題例などを活用し、共通テストの問題傾向を徹底的に調査・分析を行ってきました。そして共通テスト元年の受験生のために、2019年から共通テスト対策講座を開講しています。
そして今回、2021年1月に実施された共通テストを受けて、これらの講座をリニューアルすることを決定しました!共通テスト本番を徹底分析し、その最新情報を反映した内容といたします。さらに完全新作講座の開講も決定!これまで以上に講座ラインアップを強化し、共通テストで求められる力を確実に養成します。
講座の特長
POINT①5教科を開講。受験に必要なすべての科目を対策できる!
東進では、英語や数学、国語などの主要科目はもちろんのこと、理科・地歴公民を含めたすべての科目を開講。
どうしても後回しにしがちな選択科目も、基礎からしっかりと対策を行うことが可能です。
POINT②英語はスキル×レベルごとに開講。君に最適な組み合わせで受講できる!
英語は8講座を設置します※。リスニングとリーディング両方を学ぶ講座をはじめ、リーディングに特化して徹底対策する講座をそれぞれ2レベルずつ開講。さらに、センター試験より難化したリスニングの対策講座は4レベルを開講中!君の得意不得意に合わせて、最適な組み合わせで受講することが可能です。
※2021年春以降に開講予定の講座を含む
POINT③講座を2レベル設置。君の学力に合ったレベルから学べる!
さらに、数学・現代文の対策講座は、2レベルを設置します。受講前の君の学力レベルに合わせてスタートできるため、共通テストに対応する力を無理なくつけることができます。
講座の種類
英語:8講座/数学:4講座/国語:6講座/理科:14講座(理科基礎含む)/地歴公民:16講座